「昭和ドキドキ」(戦争の記憶を後世に伝えるためのサイト)で紹介 184
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癒やし系小説 「帰還」 ……米軍初の日本本土空爆を阻止しようとした男 戻る |
人間は過去の戦争体験から学習することはできないらしい。 あの忌まわしい戦争から70年余を経過した。 21世紀には国家の壁が低くなり、戦いのない世界に近づくのではという希望を持っていたのに、世界は大国の一国主義に翻弄されている。 坂道を上がっていくときは多くの場合胸弾むものがある。この山を超えた先に彼を待っている少数の人々が住んでいる。逆に帰り道ではいつも寂しさに満ちている。それはこの坂道の昇降と関係があると思う。日本の支那派遣軍の守備範囲を超えた奥地への単独行は、なんの保証もない危険なものである。それでも彼はこの坂道を上っていく。 この小説は過去に「戦争の還暦」という題名で発表されていましたが、2020年新規に「帰還」と名を変えて出版することになりました。
(2020.02.15) 森本正昭 記 |