「昭和ドキドキ」(戦争の記憶を後世に伝えるためのサイト)で紹介 047
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りぼん・ぷろじぇくと
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平和な社会をつくろうと内外で活動している人びとが、有事法案を読み込む勉強会を続けている中で、この絵本は期せずして生まれたという。絵本といっているが、大人向け、戦争が起こる理由をさぐることや危険な法案の成立を阻止しようという活動の中で生まれた。文章は少なく、短文でありながら、その背後におびただしい議論とメールのやりとりがあったであろうことが推測される。 敗戦後、もう二度と戦争はしないと身にしみて決断したはずなのに、いつの間にか世界の3〜5位の強大な軍事力を持ち、まさか海外に自衛のための兵力を派遣しないと思っていたのにもかかわらず、そのまさかは「国際貢献」の美名を使うことによって簡単に破られてしまった。いま憲法改正もすぐ目先のスケジュールに組み込まれるにいたった。 なぜそうなるのかをこの絵本は明らかにしている。本のタイトルは『戦争のつくりかた』である。書店の棚に目立たなく置かれていたが、これは一体何?どういう意味?という疑問から私はこの本を手に取った。これを読む人が日本人だけではなく、外国人にも読んでもらいたいため、英文でも表現されている。 ‘わたしたちの国を守るだけだった自衛隊が、武器を持ってよその国にでかけるようになります。 私もある発見をしました。「戦争をつくっている」人たちの唯一の攻め手はこうです。 答えがあるわけはありません。ミサイルを撃ってこないような人と人の関係、外交努力がまず先ではありませんか。 ところでこの本、絵本にしては見開きが悪く、バタンと閉じてしまう安づくり(私はバタン本と呼んでいる)であることが残念である。
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